カンボジア観光

カンボジアへもバスで行けます

四方を海で囲まれた日本と違ってベトナムは隣国とは陸路で繋がっています。そのため、陸路で国境を超えることができます。

その中でホーチミンから陸路国境といえばカンボジアです。そんなカンボジアについて説明します。

カンボジアの隣国は、西にタイ、東にベトナム、北にラオスがあります。それぞれの国境とは陸で接しているため、東南アジアにおいて陸路交通の要所ともなっています。そのため、カンボジア シェムリアップからタイ バンコク、ベトナム ホーチミン、ラオス パクセーへと国境を越える国際バスが運行されています。またカンボジアはミャンマー南部にあるダウェイからタイ・バンコク、カンボジア・プノンペン、ベトナム・ホーチミンを結ぶ南部経済回廊の主要部を担っており、現在はバンコクからシェムリアップを経由してホーチミンまで、バスで約20時間程度で行く事ができます。バンコクからミャンマー西部への道路が整備されると東西経済回廊と同じように物流における革命が起こると期待されています。

国土の面積は日本の半分にも満たない約181,000㎢で約1500万人の人々が暮らしています。全人口の4割強が20歳未満となっており、15歳から64歳までの生産年齢人口は全体の60%を30歳以下の若い世代が占めています。そして、今のペースで人口増加が進んでいくと、毎年30万人前後の若い世代の新規労働人口が増える見込みです。そのため、2020年には生産年齢人口だけで1000万人を越える試算がされています。このことから、ASEANの中でも投資先としてカンボジアは人気が増している国の一つだと言えます。

全人口の約90%がクメール語を話しており、このクメール語が公用語となっています。しかし、外国企業の進出に際して障害の少ないカンボジアは、外国企業が次々に参入してきているため、英語を話せるカンボジア人が多い。理由としては、やはり英語を話せると給料が上がる場合が多いからです。

通貨はリエルを利用していますが、首都のプノンペンや観光地を始めとした多くの場所で米ドル(USD)が利用することが可能です。目安として1米ドル(USD)は4,000リエルです。

カンボジア国王が住んでいる首都プノンペンはカンボジアの行政や文化、経済の中心地となっており『東洋のパリ』と称されるほどフランスによる植民地時代からの美しい街の風景が残っています。また王宮があり、カンボジア国王一家が住んでいます。プノンペンという名前は、『ペン夫人の丘』という意味があり、このペン夫人という女性は非常に信心深い女性で川に流れてきた仏像を拾い、それを近くの丘の上に祠をつくり祭ったことに由来している。ちなみに、その丘の名前はワットプノンと名付けられ、ペン夫人の像や仏塔が立っています。

カンボジアの国旗にも記されているアンコールワットは首都プノンペンにはなく、シェムリアップにあります。このアンコールワットは世界遺産にもなっており、年間500万人を超える観光客が訪れています。たくさんの観光客が訪れることによって、ホテル業・飲食業などの観光収入が増えるだけでなく、周辺の住民の雇用機会が増えています。世界遺産 アンコールワットにおける観光産業はカンボジア経済の発展に大きく貢献しています。そのため、カンボジアの観光庁は2020年までに観光客数が年間750万人を超えると予想しています。

カンボジアのビーチリゾート地として人気のあるシアヌークビルは、元は1964年にカンボジア唯一の大深度岸壁のある港として開発されたものの、カンボジアの内戦によって開発は頓挫してしまいました。そのため、手つかずの自然が多く残ることになってしまったおかげで、近年リゾート地として脚光をあびることになり、観光地化が進んでいます。ちなみにシアヌークビルという地名は前国王のノロドム・シアヌークに因んでいます。

日本との関係は良好で、カンボジアにとって日本は最大の開発援助供与国となっています。先述したシアヌークビルはカンボジアにおける数少ない輸出拠点のため、1990年代後半より活発な開発が行われており、日本は1999年以降から有償資金協力を何度か行っています。